こんにちわ♪3Dクリエイターの由椰です🐶
今回も光造形3Dプリンターで使う透明レジンについて話していくよ♪
透明のレジンを使って3Dプリンターで出力したとき、最初は透き通るような透明度に感動しますよね!!!!
そして洗浄して二次硬化まで終わったときに
『あれ?なんかくすんでない???』
ってショックを受けた経験ありませんか?
きっとこの記事を読んでくれているアナタなら共感してくれるよね!!!!w
今回はそんな『くすみ』問題の由椰流の解決方法をご紹介しちゃうぞ♪
『くすみの解決方法だけ知りたい!!』ってヒトは、目次の『くすみをなくすには!!』というところからいきなり読んでみてね♪
ちなみに透明レジンの中でも、水洗いの10Kレジンと透明レジンの違いについて比較してみた記事もあるので、気になる方は是非のぞいてみてねぇ😆
透明レジンは何でくすむの?
3Dプリンターの透明レジンあるあるの『出力物のくすみ問題』。
出力直後はキレイなクリア感があったのに、洗浄&二次硬化後にくすんでしまうのはどういしてなんでしょう??💦
ここはちょっと難しい話になるので、あまり興味のないヒトは次の『くすみをなくすには!!』から読んでね♪
透明レジンのくすみ問題を理解するためには、まず透明なものが何で透明に見えるのかを理解しないといけません。
まずは『透明とは何ぞや??』というところを説明していきます。
透明とは
上の画像は3Dプリンターで作った造形物と光の関係を表したイラストです✨
透明というのは、『物(画像の造形物)に入ってきた光が、どのくらいその物を通り抜けられるか』という度合いによって決まります。
と言ってもよくわからないですよねw
上の画像を見てもらうと、入ってきた光がそのまま通り抜けていますよね?
この場足、入ってくる光①と物質の外に出てくる光②が同じ強さなので、完全に透明であり、そこに物があることすらわかりません。
現実には物質に入ってくる光が反射や屈折などによって、物質を出ていく頃には最初より弱くなってしまいます。
だからこそ透明なものがそこにあるとわかるのですが、この『弱くなる度合い』というのが透明度に直結します。
つまり光①と光②が同じ強さであるほど透明だと思ってください。
ちなみに透明ではない物は、この光②が全くありません。
光②がゼロになると、しっかりとカタチが見えるということも理解してもらえると良いかなぁと思います。
くすんだ透明レジンについて
それではまず、くすんでしまった透明レジンについて説明します。
光造形3Dプリンターを使っているヒトならご存じだとは思いますが、3Dプリンターで出力した造形物の表面は細かな傷によって凸凹しています。
場合によっては目に見えるほど大きな傷がついてる場合もありますが🤣w
この傷のせいで、入ってきた光(光①)が跳ね返ったり曲げられたりして、造形物の外に出るころには(光②)とても弱くなってしまっています。
この光の減弱こそが透明レジンのくすみの原因だったのです!!!!
出力したてのレジンについて
光の減弱によって透明なレジンがくすむということがわかったと思います。
次に透明レジンを3Dプリンターで印刷したばかりのとてもクリアな状態について説明します。
先ほどの『くすんだ透明レジンについて』で説明したように、3Dプリンターで出力した造形物の表面には沢山の目には見えない程の細かい傷がついています。
しかし造形したての造形物の表面には、液体のレジンがベットリとついています。
液体が表面についているということで、その表面はツヤツヤで凹凸が少なく、『透明とは』の説明で使ったイラストに近い状態になっています。
凹凸が少なくなめらかであるということは、光が曲げられたり反射する量がとても少なくなります。
つまり入ってきた光があまり減弱することなく通り抜けることができるのです!!
そのため最初はとってもキレイに見えるんですね♪
そもそものレジンの透明度も影響するよ🧐
ここまでは造形物の表面の話をしてきました。
表面をできるだけツルツルの綺麗な状態にできたら、くすまずに綺麗な造形物ができることはご理解いただけたと思います😝
でもね?表面をツルツルで綺麗な状態にできたとしても、くすんでしまうことがあるんです😢
それがレジン自体の透明度によるものです💦
レジン自体がくすんでいたら、いくら表面を綺麗にしても綺麗な透明の造形物にならないのはイメージしやすいですよね?💦
やはり通常の透明度のレジンよりも『高透明』をうたっているレジンの方がより透明度のある造形物ができますし、同じ透明のレジンでも何度か使いまわしているレジンだと黄色くくすんでしまいます。
透明のレジンは他のレジンに比べてくすみが気になってしまうレジンなので、試作には使いまわしているレジンで、ここぞというときは一度も造形していないレジンを使う等の対応も綺麗な造形物を作るために必要な処理になってくると思います!!
さて、それでは次の章からはくすみをなくす方法について説明していきますが、レジンの種類等の話は今回は省かせて頂いて、造形した後に透明度を高めるための方法についてご紹介していこうと思います✨
くすみをなくすには!!
それでは造形物のくすみを無くすにはどうしたら良いかをお話していきます。
先ほどの章でお話したように、くすみをなくすには3Dプリンターで造形されたばかりの表面がツヤツヤで凹凸の少ない状態にしてあげれば良いのです!!!
凹凸を無くす(減らす)方法としては、表面をツヤツヤに磨く方法や、コーティングでツヤツヤにする方法がありますが、今回わたしが紹介するのはコーティングによる方法です😁
コーティングとひとことで言っても、いまは色んなコーティング剤があって目移りしてしまいます💦
今回わたしが紹介するのは、光造形3Dプリンターで出力したものに色を塗ってストラップやキーホルダーなどにしようとするヒトなら誰もが持っているであろう仕上げ用のコーティングスプレーを使っていきますよ!!
ということでさっそく使っている道具の紹介をしていきまぁす😍
使用物品
それでは今回使った3Dプリンターとレジン、そしてコーティング剤を紹介します!!
3Dプリンター
Elegoo社製『Mars4 Ultra』という光造形方式のプリンターを使っています。
機械の詳細については、販売サイトのリンクを貼っておきますので、ご興味ある方は是非のぞいてみてください😊
水洗いレジン
今回使用したレジンは、SK本舗さんから出ている10K水洗いレジン Neo Clear。
商品リンクを貼っておきますので、詳細が気になる方は是非のぞいてみてください😁
コーティング剤
今回使用したコーティング剤は、Mr.Hobbyさんから出ているMr.SUPER CLEAR UVカット 光沢スプレー。
こちらも商品リンクを貼っておきますので、詳細が気になる方は是非のぞいてみてください👍
対策前後の比較
はい、ここまで色々と語ってきましたが、透明度なんて見比べる以外に確かめることなんてできないですよね!!!!
ってことで比較画像を一気に見ていってもらおうと思います。
どうでしょう!!この違い!!!
ちなみに最後の写真は同じモデルを同じレジンを使って印刷したサイズ違いのものと一緒に撮影したものです。
こうやってみると
『ホントに同じ素材で印刷したの??』
って思うほど違いますよね👀💦
これが今回紹介したMr.SUPER CLEAR UVカット 光沢スプレーの実力です!!!
3Dプリンターで印刷したものに塗料を使って塗装したいという方は一度検討してみてはどうでしょうか😆
興味がでた方のために、最後にもう一度Mr.SUPER CLEAR UVカット 光沢スプレーのリンクを貼っておきますね♪
まとめ
今回は透明レジンでおこる『くすみ』の問題の対策について紹介しました。
今回紹介した方法以外にも、レジンの仕上げ材を塗ったり、綺麗に磨いたりすることで透明度の高い造形物を作ることができます。
ぜひ自分に合った方法で3Dプリンターライフを楽しんでもらえたらと思います😊
それでは今日も3Dつくっちゃお~~~!!!