どうも由椰です🐶
今回は水洗いレジンで作成した造形物を洗浄したときに出る汚水の処理について解説していきます!!!
この記事にたどりついているということは、造形物を洗浄した後の汚水をそのまま下水に流してはいけないということをご存知だとは思いますが、知らずに辿り着いているヒトもいそうなので簡単に説明します!!!
水洗いレジンで作成した造形物の洗浄で使った水にはレジンが溶け込んでいるため、基本的にはそのまま下水に流すことができません。これは下水に流して良い汚水の基準が法律で決められているためです。各自治体によってその数値は異なりますが、3Dプリンターで使用する水洗いレジンはこの基準に引っかかってしまいます(一部基準に引っかからないレジンもあります)。
そのため水洗いレジンというのはどうしても後処理や後片付けが非常に大変になってしまいます😢
やり方も色々あって最初はどうしたら良いのかわからないことも多いと思います💦
このブログがそんな人の手助けになれたら嬉しいです♪
ちなみに水洗いレジンでの造形後の後処理については別のブログで解説しています。リンクを貼っておくので、気になる方は是非そちらもチェックしてみてくださいね😆
また私が運営している3Dプリンター使うヒトが集まるオンラインコミュニティ『3Dプリントピア』でもこういう話をまとめていたりするので、ぜひコミュニティにも参加していっぱい交流してほしいです\(^o^)/
使用物品
洗浄機
私が使用している洗浄機は、ELEGOOさんから出ている『Mercury XS Bundle』✨
洗浄機と二次硬化機にプラスしてUVランプまで付いてる素敵なセット商品♪
私は造形物の洗浄でコチラは使いませんが、汚水処理で絶大なチカラを発揮してくれます💕
二次硬化機のサイズも大きくて、大き目の造形物にも使える優れもの🥰
とってもオススメなので、良ければリンクをチェックしてみてね💕
排水凝集剤
汚水からレジンを固めて抽出するために使います。私の使用している物のリンクを貼っておくので、どういう物なのかはソチラからチェックしてみてください👍
ちなみに凝集剤は湿気に弱いので、蓋つきの容器を使用したり容器には少量ずつ入れる等、湿気対策をして管理してくださいね😉
キムワイプ
色々な場面で重宝するキムワイプ✨清掃の際に無水エタノールの染み込ませたりして使用します。光造形方式3Dプリンターではかなりの頻度で使用するので、私は複数ボックスをまとめ買いしてストックしています😊
3Dプリンター以外でも意外と使えたりして便利ですよぉ🤗
無水エタノール
レジンが付着した部分の清掃に使用します😶🌫️
水洗いレジンを使用していたとしても、道具の清掃では無水エタノールを使って清掃してあげましょう♪
光造形方式3Dプリンターを使っていると無水エタノールの使用頻度は非常に多くなってくるので、私は4本セットの物を買ってストックしています😊
ビン
汚水を保管するために使用します。私はダイソーで700円くらいで販売している梅酒等を作る用のビンを3つ使用しています。
味噌コシ
洗浄後の汚水をビンに戻すときに使用します。
私はダイソーの味噌コシ(?)として販売されていた物を使用しています。
これだと先ほどのビンのクチにピッタリなんですよね♪
水切りネット
洗浄後の汚水をビンに戻すときに、味噌コシにつけて使用します。
薬局やスーパー等に売っている安いものでOK👍
できればストッキングタイプが使いやすいです✨
六角レンチ
パネルの交換に使うのが六角レンチ‼️
私はナイフ式の物を使用しています。
3Dプリンターを使う上ではよく使うので、1本用意しておくと便利かも♪
汚水(廃液)処理方法
①汚水の管理方法
汚水の処理方法に入る前に、汚水の管理方法について説明させてください。
最初に説明したように、水洗いレジンで作成した造形物を洗浄するのに使った水はそのまま流すことはできません。
そのため、レジンで汚染された水をどこかで保管しておかなければいけません。
私は家の庭の隅(アパート時代はベランダの隅)に置いて管理していました。これは太陽の光が当たるようにすることで、水に溶けているレジンを硬化させて浮き上がらせることが目的です。
私は汚水の洗浄を2回おこなうことで綺麗な洗浄液にしているので、①造形物の洗浄後の汚水を管理する用、②一次洗浄した汚水を管理する用、③二次洗浄した汚水を管理する用の3つのビンで管理しています。
それぞれの水は、数日~数週間以上は太陽光にあててから洗浄するようにしています。
なので造形物を洗浄した後の汚水はビンに溜めて数日太陽の光が当たる場所に置いて保管してください👍
②汚水の一次洗浄
まずは汚水の一次洗浄をおこなっていきます✨
数日以上屋外で紫外線をたっぷり浴びせた汚水を『Mercury XS Bundle』の洗浄機に入れていきます。
このときのポイントとして、万が一汚水がこぼれてしまっても大丈夫なように対策して作業をおこないましょう!!!
私は普段は庭で汚水を容器に入れています。今回はブログ作成のために室内で作業をおこなったため、犬のトイレシートを引いて作業しています。
新聞紙等でも良いと思うので、必ずこぼれてしまっても大丈夫な対策をしてください。
ちなみに浴室や流し台などで作業をおこなう際も、下水にそのまま流れてしまわないように同じような対策をしてから作業をすることをオススメします。
画像を見ると私は素足で作業をしていますが、コレダメですねwww
普段は靴を履いて外で作業していて室内でこの作業をしていなかったので完全に油断してました🤣ww
自分の身を守るためにも、このあたりも対策できると良いですね🤭
あと汚水をこぼしてしまわないために、汚水自体の量も少なめの段階で洗浄することをオススメします!!少なくとも『Mercury XS Bundle』の洗浄容器の半分以下で洗浄していきたいですね♪
そこを超えると結構こぼしちゃいます💦、、、、、私が不器用なだけか???🤔w
洗浄容器をセットして、15分程洗浄機を回していきます。ちなみに冬場では30分くらい回してるかなぁ👀
15分は結構短めなので、時間に余裕があれば少し多めに洗浄機を回してあげるようにしましょう👍
洗浄機を回し始めたら、中に凝集剤を入れていきます。
凝集剤の量はあまり具体的に決めてなくて、画像くらいの液量で小さじ3~4杯くらい入れてます。洗浄中の様子を見つつ追加したりもしてますね🤔
洗浄が終わると、液体の上の方に固まったレジンが浮いています。
次はこの固まったレジンを取り除きつつ、ビンにうつしていきます😁
味噌コシに水切りネットを取り付けてビンにはめ込みます。このとき水切りネットが外れてしまわないように注意してください。
洗浄容器の汚水をビンに入れていきます。
このときもこぼさないように気を付けて入れていきましょう😉
もしレジンの汚れが多くて味噌コシがいっぱいになったら、水切りネットごとレジンのゴミを燃えるゴミに破棄してから、ネットを取り換えて水をビンに入れていきましょう♪
ビンに水を入れ終わったら、蓋をして屋外で数日以上太陽の光を当ててあげるようにしましょう👍
この一次洗浄後の汚水ですが、凝集剤が溶け込んでいるからなのか、最初に置いておいたときよりも大量にレジンが固まってきます。そのうちビンの底にゼリーのように固まってこびりついてくることもあると思いますが、そちらも燃えるゴミとして捨てていきます。
③道具の清掃
味噌コシについていた水切りネットを外して燃えるゴミとして破棄します。
この際、水滴が垂れるので、キッチンペーパー等にくるんで捨ててあげると良いかもしれません👍
次に洗浄容器の中を洗っていきます。泡やレジンが沢山残っていると思うので、キッチンペーパーで拭き取って燃えるゴミに捨てていきます。
拭き掃除がある程度終わったら、六角レンチを使って中の水をかき回す部分を取り外します。
真ん中に金属の部品があるので、取り外す際に無くしてしまわないように注意してください。
それぞれのパーツをキムワイプと無水エタノールを使って清掃します。
洗浄容器の中に無水エタノールを振りかけて拭き掃除をしていきます。
綺麗に拭き終わったら、先ほどのかき回す部分を取り付けます。
④二次洗浄
一次洗浄が終わった液体からしっかりとレジンを固めて、同様の手順で二次洗浄をしていきます。一次洗浄の時に比べて最初に出てきているレジンの量がかなり違うと思いますが、やり方は同じですので、頑張ってやっていきましょう👍
まとめ
今回は水洗いレジンの造形物を洗浄した後にできる汚染水の処理についてまとめました。
この汚水処理も非常に手間であり、光造形3Dプリンターのハードルの1つになっていると思います。
しかし適切に処理すれば、この水も何度も再利用できますし、綺麗な造形物を作る一手間だと思って頑張ってもらえると嬉しいです🥰
また私が運営している3Dプリンターを使う人のためのオンラインコミュニティ『3Dプリントピア』でも、こういう3Dプリントネタをまとめています。
もし3Dプリンターを使っていて、『一緒に3Dプリンターについて語れる仲間が欲しい』、『3Dプリンターを使っていて困り事がある』、『3Dプリンターの購入を検討していてまずは情報を知りたい』などなど、3Dプリンターに関わることがありそうなら、参加無料ですので下記の画像をタップして是非ともご参加ください♪
3Dプリントピアは貴方のご参加をお待ちしております💕